2013年2月15日金曜日

Ractive Programming

chimerastです。

週次LTの担当ということで、Reactive Programmingというパラダイムについて紹介しました。


Reactive Programming from Hideyuki Takeuchi

今流行りの関数型プログラミング言語では、Reactive ProgrammingというとFRP (Functional Reactive Programming)の事を指すことが多いのですが、そっちの説明を始めると若干複雑で前提として必要な知識も多くなるので、大元にある考え方にのみ焦点を当てました。

Reactive Programmingとは


JavaやRuby等の命令型プログラミング言語では

a = 10
c = a + 2
a = 1
print c

というようなプログラムがあった場合、12が出力されます。

これが、Reactive Programmingでは、cが出力される際にa+2という式が初めて評価され、3が出力されます(他の実装として、2行目ではちゃんとcに12を入れておいて、3行目のa = 1が実行されたときにcを再評価して3を代入するというものもあり得ます)。

現実にある実装


Reactive Programmingを体現した一番身近な言語(?)として、Excelがあります。
例えば、E1のセルに「=A1+A3」が入力されていたとして、A1やA3の値を変えると自動的にE1のセルも変わりますよね。

他にもFlexのMXMLにおけるデータバインディング式や、ちょっと違うかもしれませんがJavaFX(ScalaFX)もReactive Programmingが出来ると言っても良いと思います。

どういうところで便利か?


ロボット工学や、シミュレーション等いろいろと応用は効きますが、普通のプログラマにとっては上記のようにGUIプログラムで利用するというケースが一番効果が出やすいと思います。

例えば、コンボボックスが選択された時にその値に応じてテキストラベルを変えるようなプログラムをJavaもどきで書くと、

comboBox.addActionListener(new ActionListener() {
  public void actionPerformed(ActionEvent event) {
    label.text = indexToText(comboBox.index);
  }
}

というように長々と、何をやっているのか本質がぼやけてしまうプログラムとなってっしまいます。
これをReactive Programming的な書き方をすると、

label.text = indexToText(comboBox.index);

の1行で記述できてしまいます。読み方を知っていれば何をやりたいのかも非常に明確です。

これは非常に簡単な例ですが、入力に複数のコンボボックスが関わってきたり、連鎖的に複数のコンポーネントの値が変わるようなものを作る場合には、Java等で書くときとくらべて非常に簡潔に記述することが出来ます。

まとめ


Reactive Programmingを直接利用できる言語や環境はあまりないですが、この考え方を知っていると、データには流れがあるんだという事が理解でき、機能としてReactive Programmingを利用できないような言語でもプログラムの書き方が変わってくると思います。

コマンド実行結果のログ取得について

k-kawaguchiこと川口と申します。
Linux等でのコマンド実行結果のログ取得方法について、LTで発表しました。


2013年2月6日水曜日

ネットワークについて

k-kawaguchiこと川口と申します。
技術チーム定例社内研修会にて、ネットワークについて発表しました。